現場で確かめ、技術にする。
素材と汚れの本質を捉え、洗浄・修復・保護を一貫して研究する。それが、ビアンコジャパンの研究・開発です。
建物や設備の現場では、同じ素材であっても、使用環境、経過年数、施工方法、付着した汚れの種類によって、その状態は一つひとつ異なります。
だからこそ、私たちの研究・開発は、研究室の中だけでは完結しません。
現場の課題を起点に、素材と汚れを見極め、試作と検証を繰り返しながら、実際の現場で安定した効果を発揮できる製品と工法をつくり上げています。
現場の課題から始まる研究・開発
ビアンコジャパンの製品は、工事現場で寄せられたさまざまな要望や、従来の方法では解決できなかった課題から生まれてきました。
「汚れを落としたい」という要望だけでなく、素材の風合いを損なわないこと、作業を適切に行えること、施工後の美観を長く維持することまで考える必要があります。
私たちは、製品を開発すること自体を目的とせず、現場で継続して活用できる技術として完成させることを重視しています。
研究・開発の流れ
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- 現場の課題を把握する
- 建物や設備の状態を確認し、素材、汚れ、劣化の状況、施工環境などを整理します。お客様や施工者から寄せられる声も、重要な研究情報として蓄積します。
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- 素材と汚れの性質を見極める
- 汚れだけに目を向けるのではなく、下地となる素材との関係を確認します。素材への影響を考慮しながら、使用する成分、濃度、施工方法などを検討します。
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- 試作と性能確認を重ねる
- 想定する用途や施工条件に合わせて試作を行い、洗浄性、密着性、耐候性、耐久性、仕上がりなど、製品に求められる性能を確認します。
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- 実際の現場で検証する
- 研究室内で得られた結果だけで判断せず、実際の建築素材や施工環境で検証します。施工性や仕上がりを確認し、現場で生じた課題を製品と施工方法の改良に反映します。
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- 製品と工法として確立する
- 検証結果をもとに、製品の仕様だけでなく、下地処理、使用方法、施工条件、注意事項まで整理します。製品と施工技術を一体として考えることで、安定した品質の実現を目指します。
主な研究・開発分野
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- 修復洗浄剤
- タイル、アルミ、ステンレス、石材、ガラスなど、建物を構成するさまざまな素材と汚れを研究し、素材本来の風合いを取り戻すための洗浄技術を開発しています。単に強い薬剤で汚れを落とすのではなく、素材への影響、作業性、仕上がりを総合的に検討し、用途に応じた製品と施工方法を追求しています。
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- ガラスコーティング剤
- 洗浄・修復した素材の美観と機能を長く保つため、ガラスコーティング剤「ビアンコートシリーズ」の研究・開発を進めています。素材の質感や意匠を活かしながら、使用場所や求められる性能に応じて、耐候性、耐久性、密着性、施工性などを検証しています。また、既存製品の性能向上や用途の拡大に取り組むとともに、培ってきたコーティング技術を活かした、新たなコーティング剤の開発も進めています。
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- 施工技術・資機材
- 製品の性能を十分に引き出すためには、施工方法も重要です。下地処理、塗布方法、使用器具、施工環境などを検証し、製品だけでは解決できない現場の課題に対応する工法や資機材の開発にも取り組んでいます。
外部との連携で技術を広げる
私たちは、自社の知見だけにとどまらず、異なる分野の国内メーカーとの技術提携や製品開発を通じて、研究・開発の幅を広げてきました。
それぞれの企業が持つ専門知識や現場経験を取り入れ、新たな製品や用途の開発に取り組んでいます。
また、住宅・建築分野に携わる企業への製品供給を通じて、専門的な建築現場だけでなく、住まいの維持管理に役立つ製品の展開も進めてきました。
現場で積み重ねてきた実績
ビアンコジャパンの製品と技術は、オフィスビル、商業施設、大学、文化施設、空港など、国内外のさまざまな建物で活用されています。
日本橋三井タワー、京都大学、同志社大学、福岡空港、MIHO MUSEUM、国立文楽劇場、香港ハーバーシティなど、多様な建物と素材に向き合ってきた経験が、次の製品と工法の開発につながっています。
一つひとつの現場で得た知見を蓄積し、次の課題解決に活かすことが、ビアンコジャパンの技術力を支えています。
これからの研究・開発
建物を長く使い続けるためには、劣化してから取り替えるだけでなく、適切に洗浄し、修復し、保護するという考え方が重要です。私たちはこれからも、現場から寄せられる声に耳を傾け、素材と汚れの本質を捉えながら、より良い製品と施工技術の開発を続けていきます。その新たな取り組みの一つとして、現在、無機ガラスコーティング技術を応用したファブリック用着色ガラスコーティングの開発を進めています。
屋外や窓際などで長期間使用される布地は、紫外線の影響によって徐々に色あせ、美観が損なわれていきます。開発中の製品は、紫外線によって色あせた布地の色調を再生するとともに、無機ガラスコーティングの特性を活かして表面を保護し、その美観をより長く維持することを目指しています。
対象として想定しているのは、ホテルや商業施設のソファ・チェアなどの布張り家具、店舗のファブリック製品、テラスやオープンカフェのパラソル、店舗や施設のオーニング・シェード、日よけ幕、屋外サインに使用される布地などです。
これまで、色あせが進んだ布地は張り替えや交換、製品そのものの買い替えが一般的でした。私たちは、そこに「修復して、保護し、使い続ける」という新たな選択肢を生み出したいと考えています。
家具や設備の寿命を延ばすだけでなく、街中や商業施設で目にする色あせたファブリックの美観を再生することで、建物や街並みの印象そのものを変えていく。こうした技術の開発も、私たちが目指す「建物を再生し、長く使い続ける」という考え方の延長線上にあります。
建物と景観の価値を未来へつなぎ、日本中をきれいにする。その実現に向けて、ビアンコジャパンは、これまで培ってきた洗浄・修復・コーティングの技術をさらに発展させ、新たな素材、新たな用途、新たな価値を生み出す研究・開発を進めてまいります。